絵の中に何かいるという確信

自分の絵を見ながらはっきりと感じるのは、やはりここに描かれた奴らが”本当にいる”ということだ。それはもちろん普通の意味での”いる”とは違うし、これがただの絵だと言うことはわかっているのだが、それでもこうして絵を見ている間だけ、その間だけは確かにこいつらは”いる”のだ。恐らくこれは僕の思い違いか、絵画の神秘のどちらかだろう。”何かいる”ということが、絵画の神秘の根っこであるような気がする。