生命を持った線

     口先で出来た説明の可能な、つまり容易に手の内に収まって、そのイデオロギーが中身なのであって造形はパッケージでしかないようなものよりも、説明のできない、圧倒的な他者、もしくは謎であるような、ノートの隅にふと現れた生きている落書きの方がより優れている。